マルクスは魁罡?いや日徳の頑固な弱い者の見方でした

2022/12/23(金曜日・総数5)

日干支:庚戌

 

庚戌の魁罡日。

これはこの魁罡の良さが

出る日ですね。

3のひと、

今月の運を自分のものにできる日。

 

------------------------------------------------------------------------------

 

魁罡の日の絡みで・・・

依然として戊辰・壬戌が魁罡だって

いってるひとがいて。

まあ、それですごい判断の差は

通常の世の中にある四柱推命では

出てこないのでよいのでしょうけど。

 

カール・マルクス  1818/5/5(火曜日・総数1)

     戊寅

     丙辰戊

     戊辰

     癸丑

    <大運>

 21歳から己未・・・ここで人生がきまる。

 

まあ身旺ですな。

なので強いエネルギーをどう発散するか

ということが大事になるわけで。

で、問題は偏官と正財が

発散させていく星になるわけだが

この人は思想家として

国家・富裕者層を敵に回す発想に至る訳で。

どちらかというと偏官・正財は  

企業・仕事のリーダー、

真面目に仕事の信用を積み重ねていくという象意になり

そことは自ら離れたところへ向かうマルクス

お金を生み出すところから自分で離れていったと。

比肩・劫財つよいからね。

食傷があれば

もうすこし自分の表現を

もっと魅力的に伝えることも出来たのだろうにと

それにより金銭にも近づいたのにと

思わざるを得ない。

 

城塚登氏が言っているとおり

人間の開放の哲学・理念から

経済学を作り上げているので

普通の起業家が

自分の欲念を追求して

エネルギーを価値創造へ向かっている方向とは

どうしても会わないところが出る。

マルクスの経済学は

最初から上から目線なのである。

ただし、その目線の先は上の

人間解放にあるので

経営者・富裕者以外の人達にとっては

マルクスの言説は

救いの言葉となることが多かっただろうと思う。

基本、階級社会である西欧では

労働者階級・貧困家庭が

当然多かっただろうから。

マルクスは一般人・個人にやさしい

ひげおやじであったわけで。

 

で、魁罡の話なんだけど

辰・戌という

大きく季節が変わる支を含み

その影響を受けてどちらかというと

そのときの個人の甘えや期待・希望ではなく

世間一般の人たちにとって

そして次の時期・世代にとって

活きて来るものを残そうという働き。

だから普通の人達にとっては

世間離れしていて

受け入れがたい感じのものを

発想としてもっていたり

行動したりするひとになる。

三島由紀夫(戊戌)の自決行動や

芥川(壬辰)の小説世界には

それが色濃く表れる。

どちらかというと人間的というより

より次元の高い世界へ向かわせる

動きがあると見て取れる。

 

マルクスの戊辰はどうかというと

富裕層・階級強者には

厳しくあたっているけれど

圧倒的な多数の社会的弱者・労働者の味方で

個人の甘えや希望を

許していいる存在になっている。

そういう意味で

凄く人間的で理想主義なんだが

魁罡が表現する

人間存在より例えるなら神の世界や

より高度な世界へ向けていく働きとは

ちょっと違うのだな。

 

戊辰が決してレベルが低いとか

そういうことではなく

魁罡とは役割が違うということを

理解すべきだと考えます。

より現実の形而下の世界で

強くより良く生きていく方法を

示す働きと考えて良いかと思います。